「何もない」田舎で見つけた本当の豊かさ|夫婦の癒しとマイペースな暮らし

「都会の喧騒に疲れ、自分のペースを取り戻したい…」
そう感じた事ありませんか?
かつて札幌で仕事に追われる日々を送っていた私たち夫婦が、
定年退職を機に何もないはずの田舎へ移住。
そこで見つけた心と体の癒し、
そして自分たちだけのペースで生きる
豊かな暮らしについての話です。
都会での限界:「頑張りすぎ」が生んだ疲弊

便利で刺激的な都会生活。
しかし私たち夫婦にとってそれは常に
「何かを成し遂げなければ」
「期待に答えなければ」という
プレッシャーとの戦いでした。
いつも時間に追われ
気づけば心身ともに疲弊している
そんな毎日を送っていました。
なぜ田舎へ?何もない場所がくれた心の安らかさ

そんな生活に疑問を感じ始めた頃、
私たちが強く求めるようになったのは
何もない場所での静かな時間でした。
都会にはあらゆるものが揃っていましたが
その豊かさの中で私たちは
本当に大切なものを見失っていたのかもしれません。
夫の実家がある田舎は
確かに都会のような便利さはありません。
しかし私たちにとって必要だったのは
情報過多な社会から距離を置き
自分自身とゆっくり向き合う時間でした。
「何もない」ことこそが
私たちにとっての心の安らかさにつながると感じたのです。
田舎暮らしで見つけた豊かさとは

実際に田舎で暮らし始めて気づいたのは
「何もない」場所には
都会では決して得られない
豊かな時間と経験があるということでした。
自分たちのペースを取り戻す時間

都会の喧騒から離れ
時間に追われることなく
自分たちのペースで生活できるようになりました。
庭の手入れをしたり
近所を散策したり
何をするでもなくゆっくりと流れる時間を楽しむ
そんなシンプルな日常が私たちの心を癒してくれます。
心と体の癒し

美しい自然に囲まれた環境は、
心身のリラックスをもたらしてくれます。
息を大きく吸い込み
鳥のさえずりを聞きながら過ごす時間は
何にもかえがたい癒しです。
健康な暮らし

畑や庭で採れた野菜や果物を使った手料理が
私たちの健康を支えてくれます。
特に夫のために始めた
ラズベリースムージー作りは今では大切な日課です。
田舎暮らしを始めて間もない頃
美容室、歯医者、病院はどこにしようかと正直不安を感じました。
ネットで調べて少し緊張しながら訪れてみると
都会での慌ただしい雰囲気とは異なり
丁寧に対応していただきホット安心したのを覚えています。
札幌に住んでいた頃は、多くの業務を限られた時間の中で
効率的に進めるという働き方であったように思います。
自分自身もその中で数をこなすことや効率性を重視するように
仕事に取り組んでいました。
しかし田舎では一人一人の患者や客とじっくりと向き合ってくれている。
それぞれの状況に合わせた対応をされていると感じることが多くあります。
それは私にとって大きなカルチャーショックであり
同時に心が温まる経験でした。
この一人を大切にするという温かさも
田舎暮らしで見つけた
かけがえのない豊かさの一つだと感じています。
大切なものを見つめ直す機会
都会では当たり前だったものがここではそうではありません。
不便さの中で工夫すること
自然の恵みに感謝すること。
そうした経験を通して本当に大切なものを見つめ直すことができました。
病と共に歩む日々:田舎という選択

夫が病を患っていることも
私たちが田舎へ移住を決めた大きな理由でした。
静かな環境で療養に専念しストレスのない生活を送りたい。
そして日々の食事を通して少しでも夫の体をいたわりたい。
夫の通院は今のところ札幌で続けていますが
田舎での暮らしは、私たち夫婦にとって
病と向き合いながら穏やかに過ごすための最良の選択だったと感じています。
後悔しない田舎暮らしのために:あなたの価値観を大切に

私たちの経験から言えることは、
後悔しない田舎暮らしを実現するためには
まず「なぜ田舎で暮らしたいのか」という
目的を明確にすることが重要だということです。
私たち夫婦も最初は2拠点生活から始まりましたが
月に1度の夫の通院の時にしか札幌に戻ることはありませんでした。
都会の便利さや刺激に憧れる気持ちもあるかもしれませんが、
本当に大切なのは、自分自身の価値観やライフスタイルに
あった暮らし方を見つけることです。
もしあなたが今
都会の生活に疲れを感じ
田舎暮らしに少しでも興味を持っているなら、
まずは自分にとって
何が大切なのか
どんな暮らしを求めているのかを
じっくりと考えてみてください。
私たちの経験が誰かの新たな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。