退職までの都市生活
結婚後、38年間住んでいる札幌のマンションの窓から見える風景は、どこから見ても高層ビルやマンションが立ち並び朝日も夕日も見ることができません。
たえず、車と人々が常に視界に入るのが普通です。
学生さんや通勤の人、
買い物に出かける人、
旅行客など無意識にこちらで判断しながらすれ違い
場所によっては危険を感じたり注意しながら都市生活を楽しんでいました。
ゴールデンウイーク、年末年始、
コンサートや花火大会などの催し、があると交通渋滞や人の増加による慌ただしさは日常茶飯事でしたし、その動きに自分たちも巻き込まれている感じでワクワク楽しさを感じて暮らしていました。
札幌の中でも自然に恵まれた場所でしたし、交通の便もよく近所にはスーパーやドラックストア、病院、バスやタクシー乗り場
空港もバス一本でいける利便性のよさはとても気に入っていました。
そんな楽しい都市生活で仕事が休みの時は大型スーパー銭湯や、近隣の温泉などでゆっくり息抜きする至福の時間を味わいながら、快適に暮らしていました。
しかし退職が近くなってきた数年前から
少しづつ体調に異変があり病院に通うことが増えてきました。
2人とも退職前は入退院を繰り返したり肉体的な限界まできていて仕事は未練などなく退職することにしました。
そんな利便性のある札幌でしたが、そのまま札幌で過ごしていても今までの延長で息抜きにならないと感じ
空き家になっている夫の実家で過ごすことにしました。
2拠点生活の田舎暮らし
目を覚ますと野鳥たちのさえずりではじまり保護猫ももが窓を開けるのを待っています。
これから待ち遠しい春が来るとカエルや虫たちも参加して夜には子守唄になります。
格子窓を開けると、毎日違う朝日の輝きが部屋に満ちてその温かさが胸にしみこんでくる
1日で最も大好きな時間です。
窓の前におすわりしたももと一緒にしばらく外の景色をながめて
目を閉じてオレンジ色の光を感じながら深呼吸して、新たな一日が始まります。
ベランダから見える庭にはももの「お父さん手作りの鳥のエサ台」があります。
でも冬になると鳥のエサ台まで行くことができなくなり
そこで鳥たちの食事のようすが近くで見られるように、窓の近くに新たなエサ台を作ってもらいました。
これで寒い冬でも窓から餌をあげれるようになります。
窓の外を眺めていると
- シラサギ
- トンビ
- 鷹
- カラスなどの大きな鳥
- 野良猫
- キツネが
近くにいるときは小鳥たちは身をひそめています。
そんな自然を観察しながらコーヒーを味わえるのも田舎暮らしのよさのひとつです。
田舎暮らしのよさは
- 新鮮な空気
- 静寂
- そして自然の美しさ
- 自然の厳しさ
今は2拠点生活で
自然に囲まれた環境での生活が私たちの日々を満たしてくれます。
時間がゆっくり流れているのに
何故かあっという間に一週間過ぎてしまうのは驚きますが、
そんな田舎の暮らしがカラダに優しく心が癒されています。
自分たちのペースで田舎暮らしが出来ることにとても喜びを感じています。
でも札幌にも良いところはたくさんあるんで
月に何度かは帰るんですよ
買い物するなら何でもありますしね。
若い頃はそれを手放すなんてできませんでしたが、今は時々でいいと思えるようになってきました。
人生の折り返し地点の夫婦ですが、今私たちは自分たちがしたい事を
自由に追い求いめ毎日過ごしています。